2015年4月26日日曜日

petco park メジャー観戦

写真家になってからこちら、スポーツを撮影せずに観客席から観戦だけするというのは、本当に無く、新鮮な気持ちでスタンドに座って観戦してみた。

San Diegoはメージャーリーグに所属するPadresの本拠地で2004年にpetco parkは収容人員42,500人を誇るボールパーク。実際にその場に来ると切り立つようなスタンドはとても圧巻で、熱狂する観客の雰囲気にスッと吸い込まれて心地よさを感じる。

petco parkは市内の中心に位置するgas lamp地区からもほど近く、市内なら歩いてアクセスできるほどで、試合終了後にその興奮を冷まさずにgas lampなどの繁華街に繰り出す時にもとても便利というわけだ。私が試合を観た日は金曜日の夜だったので、熱狂した観客ばかりか、T.G.I.Fを楽しむ市民でごった返してとても賑やかになっていた。




メジャージーグのボールパークの特徴は、大抵がグランドレベル席がある事で、日本の球場と違いとても臨場感がある。選手と観客の距離を取る日本の球場は選手を特別感でみるが、同じ目線で選手を見る事ができるアメリカのボールパークは近親感や一体感が生まれ、やがて憧れになり、目標になるのかもしれない。




petco parkは出来て間もないという事もあり、とても美しいボールパークだ。観客のマナーもよく、市民みんなが大切にしているといったイメージは、企業が支える日本のスポーツとは大き違うように思える。どちらが良くてどちらが悪いという事は無く、ありかたの違いなのかもしれない。それは応援の方法に現れているように私は思う。
日本の場合の応援は鳴り物(太鼓やラッパなど)を持ち込み、決まったフレーズの応援をコアなファンが決めて、それに合わせた応援を行う。例えばそれは初見の人にとっては一種の疎外感を生みかねないし、五月蝿いと感じる人も少なくはない。
メジャーリーグやアメリカのその他のスポーツ観戦した人は知っているかもしれないが、観客を楽しませようとする配慮がある。
選手たちは練習が終わると観客の所まで来てサインをしたりと交流を図る。これは契約事項にもちゃんと書かれているくらいに重要な事だ。ファンとの交流を深めれば親近感も募り、また足を運んで応援をしようという気持ちになれるからだ。
応援の仕方もスタンディングオベーションなど、自分たちの感情や感動を直接伝える感じで、プレーが良ければ褒め称え、悪ければ叱咤激励をする。それにより選手たちは奮起しまた次の試合も頑張るのだ。結果が悪くても選手を雲の上の存在のように崇め奉る日本のファンとのそこが大きな違いだろう。
それ以外にもまた応援や観戦に来ようと思ってもらえる仕掛けが随所に盛り込まれているのもボールパークの特徴で、例えばプレイボールの前には必ず国家斉唱があり、観客はちゃんと起立してその歌を聴く。自分の国を愛する気持ちが高まり、誇りに思えるだろう。5回にはファンサービスでTシャツやチケットなどを巨大パチンコやエアガンなどで観客席に投げ込み、7回にはTake Me Out to the Ball Game(私を野球につれてって)が観客によって大合唱され、楽しんでいる気持ちがとてもよく伝わってくる。




もしもアメリカにくる事があるのであれば、是非一度はMLBでもNBAでもNFLでも NHLでも、とにかくなんでもいいから是非スタジアムに行ってスポーツ観戦をして欲しい。きっとそこには日本では感じた事ないスタジアム全体が楽しもうという気持ちでいっぱいになる一体感が味わえるはずだから。